精密機械で使われているネジを「マイクロネジ」と呼びます。 現在使用しているDAPのネジが酸化しているので、ネジを交換したいなぁと思っての記事になります。 調べてみると、意外とマイクロネジの交換を記事にしている方は少ない。。。というか、皆無でした。 どうしたらという質問はあっても、このネジをとかのアドバイスはなかったです。
さて、ネジの頭の形状ですが、「なべ」「皿」の2種類があります。 「なべ」は頭とネジ部の太さが明らかに違います。 「皿」は頭からネジ部にかけて滑らかな形状になっています。 皿ネジは木工製品の締め込みを強くする際にも使われるネジです。 ネジの大きさは「太さ」と「長さ」で表記されています。 太さは「径」となりますが、M3といった感じの表記になります。 M3は外径で約3mmとなります。 長さは「なべ」はねじピッチ部分の長さで表記されています。 「皿」は頭からネジピッチ部分を含めた全体の長さで表記されています。 お手元のネジを図る際は、上記の点に注目して図りましょう。 「なべ」はピッチ部分のみ。「皿」は全体。となります。 またネジには溝のピッチがあります。ピッチが合わないとネジを回しても途中で止まってしまいます。 ■ネジの規格の例で説明していきたいと思います。 例)M3×10 この場合はM3が太さで、長さが10mmとなります。 マイクロネジの寸法の測り方は非常に難しいです。 1mm以下のピッチで計らなくてはいけません。 マイクロネジ規格の例をあげてみます。 例)M1.4×2 M1.4は外径の表記になります。2が長さ。2mmとなります。 お手持ちのマイクロビスを図るときは、ネジの頭の大きさを調べます。 M1.4の頭(頭部外径)サイズは2.00です。 といったように、頭部外径で調べるとマイクロネジの「外径」表記が見えてくるようになります。 長さは先ほども書いたように「なべ」と「皿」では長さの図る部分が違ってきますので、その点も注意しましょう。 更に重要なのが「ねじ頭の高さ」です。 精密機械に使われるねじは、ねじ頭の高さが重要になります。 ねじ頭の高さは「1種~3種」があり、ウォークマンなどの小型携帯プレーヤーでは「1種」のねじが使われている場合が多いです。
また材質についてですが、錆に強いのは「ステンレス」になります。 ですが、ステンレスは汗には弱いものです。 携帯プレーヤーなどの手の平の中に収めて使うような機器はネジが腐食しやすいので、ネジが腐食するとネジ頭がなめてしまったりするので定期的に交換しておくと安心かもですね。 ただ、なかなか黒のステンマイクロネジがないですので、どうしても色はシルバーには変わってしまいます。 ★また修理に出す際の事も考えて、元のネジは大事に取っておいてくださいねw ●実際の交換作業です。 こちらが今回用意したネジになります。
ネジのトミモリさんの製品で、サイズは「M1.4×2 ナベ小」のステンレス製マイクロネジです。 本当は大量購入するのがお得だとは思いますが、元のネジの大きさが確実にわかっていなかったので10粒セットをamazonさんから購入してみました。 マイクロネジは精度が要求されるので、返品はできません。 よくサイズを確認して購入しましょう。 ネジ自体は10粒で380円くらいですが、送料が同じくらいかかるので750円ほどかかりました。 お店で交換してもらう事を考えれば安いのですが、さすがマイクロネジは高いもんですw めがね用の大きさになると結構な量でも安く販売しているんですよね。
こちらが元のネジになります。少し色が変色しています。他の部分は結構やばい色なので、こちらの画像でご勘弁くださいw
今回交換するDPAのネジは全部で4箇所。10粒あるので、もう一サイクル交換できますかね。 肝心な大きさですが、ネジのフィットは完璧でした。ですが、ネジ頭の大きさが少し小さかったです。 でも、固定は問題ないようですのでOKとしましょうw
色はシルバーになりましたが、新しいネジになり気持ちもリフレッシュしました。 シルバーが気になる方は、腐食防止に上から油性ペンで塗るのもありでしょうかねw みなさんも色が変色したネジは回せるうちが華ですので、気軽に交換してみてはいかがでしょうか。 あと。。。新しいネジも頭がなめない程度の力で締めこんでくださいね。なめたら交換もできなくなってしまうので。。。w