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jory70

<撮影編・屋内スナップ>


スナップ写真は手軽さもありますが、場面によっては背面が暗い独特の世界観が生まれてしまいます。 室内でのスナップはフラッシュはもちろん使うことになるのですが、被写体だけ明るくなり背景が真っ黒になってしまう。 フラッシュ感が抜群の写真になってしまう。 これの防ぎ方です。 カメラのテクニック的には「スローシンクロ」と呼ばれる方法で解消できます。 背景も被写体も明るく撮影する方法です。 原理としては、シャッタースピードを遅くして全体を明るく撮影します。 シャッタースピードを遅くすると、特に室内の場合はぶれてボケボケの写真になりがちですが、 この時、フラッシュを当てる事によってフラッシュが当たる被写体には影響が出ずに撮影ができるようになります。 被写体にライトが当たると、F値が低くても当たっている部分のピントは合いやすくなりますので、よりレンズの性能を 生かすこともできるようになります。 フラッシュの光は背景へは影響が出ませんので、シャッタースピードで背景の明るさを調整しつつ、被写体に当たるフラッシュの明るさは フラッシュで調整して追い込んでいく。 上記はマニュアルでの操作になりますが、一部オートを使用する方法もあります。 絞り優先モード(AV)にして、背景の明るさのバランスだけを手動で設定する方法です。 シャッタースピードはカメラ側は自動で設定してくれますので、写してはF値のみを調整すればいいのです。 これで背景が明るくなり、かつ被写体も綺麗に写るポイントを探っていけばいいのです。 またシャッタースピードが遅くなるとブレにつながりますので、よりブレを抑えるためにも、なるべく一脚や三脚を使用することをお勧めします。 手持ちで本作業をする場合は、カメラの構え方、足の構え方を研究してブレを発生させないようにしましょう。 フラッシュが当たると、当たっている部分はピントが合いやすくなります。 動画の世界でも同様で、黒澤明監督が発案した「パンフォーカス」という撮影方法です。 これは、映画を見る人がどこを見るのも自由。であるならばすべての場所にピントが合っていなければならない。 手前の役者さんも、後ろの役者さんも。はたまた背景のセットまでのピントを網羅する。 という思いから発案されており、まぶしすぎる位のライトを、カメラに写る部分すべてに当てて、絞りを落としていく。 するとピントが合う部分が多くなり、画面全体的にどこにでもピントがあっている状況が生まれるのです。 テレビスタジオでも、現場に行くとありえなくらいまぶしい照明を炊いているのも同様の理由になります。 カメラでそのまま写すと飛んでしまいますが、絞りを絞って適正な明るさに落とす段階にくると、大体の部分にピントが合うのです。 他にもセットのキズが隠れたり、いいこと尽くめ。ただ、被写体の人たちはライト焼けや目が悪くなりそうですよね。。。 話は脱線しましたが、光あるところブレなしといったところでしょうか。 光学機器は明るさが命です。そして、同時に三脚で足場を固める事も重要になってきます。


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