ビデオ出力時の動画レベルについて
- jory70
- 2017年10月10日
- 読了時間: 3分
動画出力をする際に「レベル」という項目があります。
このレベルの数値は扱う動画のフォーマットによって変わってきます。
今現在の一般的なフォーマットだとHDや4Kが主流になっています。
HDのレベルは4 / 4.1の2つになります。 4Kのレベルは5 / 5.1 / 5.2の3つになります。 8Kのレベルは6 / 6.1 / 6.2の3つになります。
各フォーマットでレベルが0,1づつの違いがありますが、これはフレームレートや ビットレート、符号化ピクチャバッファの能力により使い分けがされています。
特に4K動画になるとH.264に加え、HEVC(H.265)フォーマットが関わってきます。 HEVCにはティアという概念も追加されるとあります。
また、レベル4以上からは、メインティアとハイティアが設定されています。 メインは一般的なレベルで利用されるレコーダーを想定して設定されます。
4Kの場合、最大60Mbpsという数字までが選択できました。 これ以上のビットレートを設定する場合はハイティアを選ぶことになります。
どうしてこのような記事を書いているかといいますと、レベルの数値のないようについては特集されている ページが少なかった事です。
実は4K素材を扱い始めた当初はレベルについてはそれほど気にしていませんでした。 というのも、4KのスタンダードともいえるUHD(3840×2160)解像度を扱っているときはレベルは初期の 5.0のままで特に問題はありませんでした。
さらに出力形式がH.264のmp4でもあり、4K初期レベルの5.0でまかないきれる内容であった為です。
使用しているカメラがDCI収録ができ、DCI作品を出力した時にレベルの解釈を知るきっかけとなったのです。
DCIの解像度になるとレベル5.0は対象にならないようで、いっこうにDCIの解像度での出力が出来ませんでした。 そこで5.1を選択することにより出力が出来るようになりました。
DCIでも、スコープサイズにクロップされた解像度であれば5.0でも出力は可能でした。
そこにきて、H.265やHDR情報を含んだ出力をした際に、まれに再生ができないファイルが出来上がったのです。
そんな時に、これはレベルが関係しているのではと思ったのですが、レベルを指定すると最高で6.2というレベルがあったのです。
レベルを上げていけばリミットの限界部分が上がっていくというのは何となくわかりそうですが、どのくらいまであげればいいものなのかの情報が少なかったです。
これは編集ソフトの説明書にも詳しく書かれておらず、ネットで配信する例で5.1と書いてあるのみでした。
しかし、調べてみると上記のようにレベル5は4K.レベル6については8K用のレベルなんだとわかったのです。
NHKの資料によるとレベル5.1のビットレート上限は40Mbps。5.2が50Mbpsとありますので60Mbps~100の場合は5.2を選んでおくのが良いのかもしれません。
5.2は4kの120フレームまで対応したレベルになります。
ちなみに、私が60~100という数字にしているのは、市販されているUHD BDのビットレートを参考にしている為です。大体が平均60で、最大が100とうい数字から設定しています。
NHKの放送用のフォーマットはメイン10のみで、レベルも先ほどの通りになるようです。
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