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  • jory70

MAQ(ハイレゾフォーマット)


今回はハイレゾオーディオのフォーマット「MQA」について特集してみたいと思います。 ちなみにハイレゾとはCDよりも高音質なデーターが売りで、マスタークオリティーが楽しめるのがハイレゾとなっています。 そんなハイレゾの一番の問題はハイクオリティーと引き換えのデーター量です。 CDの音楽データは16bit、44.1kHzになります。 1分のデーターで10MBなります。CD1枚の最大収録時間は74分。データー容量としては700MBとなっています。 最新のプレーヤーでは79分30秒までのCD再生に対応している場合もあるのですが、79分CDは対応していないプレーヤーだと最後まで再生ができないという現象が起こるようです。 といったようにCDクオリティーで700MBなるのですが、ハイレゾになるとこの上限が格段に上がります。 ハイレゾファイルはCDフォーマット以上(正しくは24bit、44.1kHz以上のデータ)となります。 仮にCDと同じ分数のオーディオデータがあるとして、96kHzのハイレゾになると単純に倍の容量となります。 192kHzではさらに大きなデータになってしまいます。 ハイレゾファイルとして一般的なのは24bit,48kHz、24bit,96kHz、24bit、192kHzの3タイプを目にする事が多いと思います。 もちろんそれ以上のフォーマットも存在しますが、標準的なプレーヤーが対応しているのはだいたいこの範囲のデータのなります。 販売されている音源としては主に2種類のフォーマットが用意されています。 それがWAVとFLACになります。 この2種類に対応したハイレゾプレーヤーが一般的ですが、近年出てきたのが今回紹介する「MQA」となります。

このMQAが今後ハイレゾフォーマットの主流になってくるんだと思います。 その理由がファイルサイズです。 なんと、データーサイズがWAVよりも圧縮されるのです。 FLACもWAVと同じクオリティーで圧縮ができるのですが、それ以上に圧縮が可能となっています。 圧縮されるデータ量はおよそ1/6にまで小さくする事が可能となっています。 データ量的には、MQAなら24bit,192kHzのデータが、CDの16bit,44.1kHzと同等のサイズになるのです。 どうして同じハイレゾがMQAなら小さく出来るのかの理由ですが、圧縮方式として「折り紙方式」を採用しているからとなっています。 見た目のサイズは小さいけれど、その後ろに折りたたんであるデータがあるという事です。 実際に折りたたんであるデータは人間が感知できない高周波の領域を折りたたんでいると。 mp3も似たような構造ですが、唯一違うのがmp3は実際にカットしてしまうのに対し、MQAは後ろに折りたたんであるのでMQAデコーダーがあれば元の状態に戻せると。 対応していないプレーヤーにかけると48kHzのデーターとして認識されるようです。 ではCDクオリティーのデータをMQA化するとどうなるのかですが、「更に小さくなる」、「48kHzまでのデーターはほぼ変わらない」といったように二つの説があります。 「小さくなる説」は、MQAの解説でWAVの数分の1のサイズになるという説明がされているからです。 「48kHzまでは変わらない説」は、対応していないプレーヤーにかけると48kHzとして認識されるということから、折りたたんで小さくできる部分は 48kHz以上の高周波だから、それ以下はサイズは変わらない事からきていると思います。 私個人としては2番目の48kHzまでは変わらない説になるのかなと思うのですが。 実際に試せればよいのですが、実はまだ個人でMQAフォーマットにするソフトがありません。 現時点で販売商品でMQAフォーマットを採用しているのは「e-ONKYO」さんとなっています。 再生できるプレーヤーも少ないのですが、MQA音源を販売しているONKYOとpioneerの携帯プレーヤーが対応しています。 両メーカーの据え置き型に関してはまだ対応がないのですが、バージョンアップで対応する可能性もあるかとは思います。 手持ちのハイレゾデータも増えているので、ハイレゾデータだけでもMQAで小さくできるとメモリの負担を減らすことが出来るのがいいですよね。 ただ、MQAはFLACやWAVデータを完全な状態で圧縮はしないとしている点が気になっています。 近い状態ではあるようですが、まるっきり同じ状態ではないという事です。 48kHz以上の人間が感知できない部分での話なのかもしれません。 おそらく聞き比べた所でわからない可能性もありますが、エンコードの段階で音が変化して、イメージが変化しまう可能性もあるかと思います。 MQA音源を聞き比べた事がないので、なんとも言えないのですが、レビューをみるとボーカルが前に出てきたとか、すっきりしたとか。 そうなると作り手側の完成イメージが変わってしまっている事になるので良い方向へのコメントとは違う感じもします。 どうなんでしょうかねw 今まで聞こえなかった音が聞こえるというコメントならまだしも、聞こえ方の変化は作り手の思いと反しているとも捕らえられますし。 そんな事言ったら、再生している機器やスピーカー、イヤフォン、環境でも変わるじゃないかとなってしまいますし。 実際に曲を作る側の人間が判断するのが理想なんだろうなと思います。 実用してみないと分からない部分ではありますが、実用したところで気にならない。認識できない事になるかもしれません。 ともあれ無理に圧縮せずともメモリ容量が増えて、さらにお値段も安くなれば小さくさせる理由もなくなるとは思います。 保存用でFLAC、WAV。持ち歩き用のハイレゾデータはMQAといったmp3のような使い分けをするのが理想のスタイルなのかもしれませんね。


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