新年1発目は音楽機材のマイクプリアンプからスタートです♪
マイクプリアンプとは、外部電源が必要ないダイナミックマイクや、コンデンサーマイクやリボンマイクといった外部電源が必要なマイクが使用できます。
最近のオーディオインターフェースには大抵の製品にマイクプリアンプが内臓されています。
小柄な入門機には1chだったり、中型になると4ch。大型になると1Uラックサイズでも8ch装備している製品もあります。
宅録でボーカルやギターなどをソロレコーディングするなら問題なく活用できると思います。
4chになると、ちょっとしたバンド録音もできますね。
8chになるとドラムのマルチレコーディングも可能になってきます。
そんなマイクプリアンプですが、最近のインターフェースには当たり前に搭載されています。
音楽機材、とくにマイクを導入すると単体のマイクプリアンプが気になってくるようになります。
がんばって高いコンデンサーマイクを買ったり、または多チャンネルマルチをしたくなったり。
そんな場合は単体のマイクプリを導入すると作業の視野が広がってくるかもしれません。
<マイクプリアンプの種類>
マイクプリアンプには大きく分けて2種類にわかれます。
ただ単にマイクプリアンプとしての役割をもつタイプ。
マイクプリアンプにコンプレッサー、EQ,ディエッサーなどの機能がついたチャンネルストリップ。
この2種類が存在します。
チャンネルストリップとは、ミキサーの1ch部分を切り取ったような製品です。
マイクの電源供給から、音作りまでができてしまうものですがチャンネルストリップになると値段がドカンとあがります。
ただ、直感的に音作りができたり、ソフトウェアでは作れない音がありますので、そこはこだわりが見える部分です。
最近はソフトウェアのプラグインも優秀ですので、予算的に難しい場合はマイクプリアンプだけを導入してみるのもよさそうです。
プラグインは実際のチャンネルストリップにはかなわない部分もありますが、逆にCPUやDSPさえ許せば、多チャンネルに差し込むこともできますし、
なんといっても後からの取り返しがきます。
もし実機のチャンネルストリップで音作りをしてしまうと、録音される音もそこで決まるのです。
あとから、こうしたいといっても純な音に戻ることができません。
プラグインの場合は純な音に後からかけますので、ある程度の取り返しがつきます。
ここも腕次第ではありますが、単体機器でそんな心配がある場合は、チャンネルストリップも後から掛けるなんて事で回避はできます。
<出力方法>
マイクプリアンプからオーディオインターフェースに接続する方法もご紹介しましょう。
まずはアナログ接続です。
アナログでマイクプリアンプからインターフェースに接続する場合、フォンコネクタでライン・インストゥルメントとして接続します。
インターフェース側にマイク入力するとプリアンプを2重に通ってしまうからです。
(ファンタム電源もインターフェース側からかけてはいけません。外付けのマイクプリから供給します)
次にデジタル接続です。
(これはマイクプリアンプやインターフェースにより出来ない場合もあります。)
光デジタルアウトや同軸デジタルの出力端子があれば、デジタルにてインターフェースに接続する事が可能です。
長距離の引き回しや、ケーブルの質に影響を受けづらいので、もしデジタル接続ができる環境であればお勧めです。
また、多チャンネルマイクプリアンプの場合はADATにて接続できます。
光デジタルアウト端子で光ケーブル1本で多チャンネルの接続が可能になります。
ただし、録音する周波数によりチャンネル数が変わってきます。
44.1kHz、48kHzであれば8chまでの出力ができます。
96kHzになると2つのADAT端子を使用して4ch。192Khzだと2つのADAT端子で2chの出力が可能になっています。
192kHzで多チャンネル同時レコーディングがしたい場合は、アナログ接続をするとチャンネル減を回避する事ができます。
<機能>
チャンネルストリップには多数の機能が満載されていますが、通常のマイクプリアンプに出来ることは限られています。
これはマイクプリにもよりますが、ゲイン(音量調整)しかできない製品もあります。
またマイクプリではないのですが、電源(ファンタム電源)だけ供給する製品もあります。
ゲイン以外に調整できる部分としては、PADがある機種だと突発的な音の破裂音に対応ができます。
最近ではゲイン自体を自動で調整してくれる優れものなプリもあるようです。
これだと、現場ですぐにオペレートする時にも重宝しそうですよね。
たかがマイクプリと侮るなかれ!音の印象も変わったり、モチベーションも上がります。
次回は私がお勧めするマイクプリをご紹介します♪
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