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SCHOEPS(ショップス)コンデンサーマイク

  • jory70
  • 2021年3月2日
  • 読了時間: 4分

今回は私が大好きなメーカーの1つでもあるSCHOEPSについて特集してみます。

SCHOEPSは「ショップス」と読みます。


創立は1948年ドイツです。

ドイツもマイクでは欠かせない国でNeumannもドイツです。


SCHOEPSを代表するマイクがColetteシリーズです。


クラシックコンサートでは欠かせないマイクでグレー色のペンシル型マイクとなっています。

このSCHOEPSのマイクの魅力はなんといっても音色です。


弦楽器を収録するとこれが独特な癖がある大人っぽい音色なのです。

大人の色気とでもいいましょうか。


高校生の演奏でもSCHOEPSを使うとなんとも大人な音色になるんですよね。


故に弦楽器で使われるシーンが多く見られます。

このColetteシリーズが人気なのは音色も当然ながら使うシーンによって形状を変化させる事ができる点です。


クラシックのようにマイクを沢山並べるコンサートではマイクスタンドが非常に目立ちます。

これは観客の方もそうですがカメラで撮影する際もマイクスタンドは非常に厄介者です。


それをいかに克服できるかが問われる事もあるのですが、このColetteシリーズには極細なマイクスタンドが用意されています。


それを可能にしているのがマイクの構造で、音を集音するヘッドとマイクを駆動させるアンプがセパレートになっています。


通常は両方を組み合わせる単純なペンシル型マイクとして使われるのですが、ヘッドとアンプが分離できるので、マイクスタンドの先端に直接ヘッドやアンプを接続できるオプションキットがあるのです。


ヘッドとアンプの間は非常の細いチューブと呼ばれるブームがあり、ブームも使う用途に合わせて長さが選択できます。

短いのは30cm~長いのは120cmまで。


まさに座奏から立演奏までブームの変更により対応ができます。


色もグレーとシルバーがありますが邪魔にならないグレーが一般的に使われる事が多いようです。


販売方法も通常はヘッドとアンプのセットとなるのですが別々で購入も可能です。


ヘッドはMK2(無指向)、MK4(単一指向)、MK5(単一、無指向切り替え)、MK8(8字指向)、があります。

これらのヘッドは用途別に更に細かくモデルがあります。

現行アンプはCMC6となっており、CMC5のノイズ対策として後続機のCMC6となっています。


更に短いアンプのCMC 1Uもあります。


単一のMK4にはサイドアクセス(縦置き)に使えるヘッドも出ており(MK 4V)より見栄えに対策ができるヘッドとなっています。



他にも天井からワイヤーケーブルでつり下ろす事ができたり、テレビ放送で重宝される理由がわかるくらいの使いやすいオプションが出ています。




他にもステレオマイクのMSTC 64やKFM6Uがあります。

三点釣りマイクとして採用しているホールがあったりとKFM6Uは球体で一目で分かるマイクもあります。


他にもCMXY 4Vといった接近戦用のXYステレオマイクもあります。

これは主にソリスト用のマイクとして使われています。


オペラ用のマイクやバイオリンソロなどで見かけることができると思います。

このようにステージ上で使うシステムとしてチューブシステムがあるのですが、基本これらは先にも述べたとおり長さが細かく選択できます。


大きくわけて4つのパーツで組みあがっているのですが


・円ベース BF 250 フロアスタンド 5kg 3/8インチネジ付


・直立ポール STR 10cm~100cm


・アクティブチューブ RC 350mm~1200mm(RG 8付)


・ジョイントコネクター RG 8 RC RL用


となっています。

この中で一番高いのはアクティブチューブで約10万円ほどします。

他はフロアスタンドが3万弱、直立ポールは1万強と、1本分のスタンド費用は15万円程となっています。


スタンドだけで15万円。高いですよね^^


■余談

実はこのSCHOEPSのチューブシステムに類似した製品も出ています。

それがゼンハイザーの8000シリーズです。



8000シリーズもヘッドとアンプが分離でき、ヘッドも無指向、単一指向といくつかのヘッドが存在します。

色もグレーで、さらにチューブシステムのようにスマートなマイクスタンドシステムを展開しています。


価格はチューブシステムが10万円とSCHOEPSよりも5万円ほど安くなっています。

マイク自体もSCHOEPSの半額とはいきませんが、SCHOEPSは20万ちょいしますが8000シリーズは12万半ばです。


肝心な音色ですがショップスとノイマンのKMシリーズの中間に位置します。

どちらかと言うとKMよりの純粋な音がします。


SCHOEPSは先にも書きましたとおり独特な癖があり、それがSCHOEPSを選ぶ理由にもなっています。

となると8000シリーズでチューブ展開を選ぶところはあまり目にする機会も少ないというのが見えてきます。


もちろん8000シリーズも定評があり木管やギターで重宝されています。

あとは好みと予算が関係してくると思いますがSCHOEPSの歴史は古いので、新たにチューブシステムを導入する所で見かけられる可能性はあるかと思います。



このようにSCHOEPSのマイクはステージ演奏やクラシック収録には欠かせないマイクメーカーであります。



 
 
 

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