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  • jory70

マイクプリとインターフェースの接続方法

最近はインターフェースにもマイクプリが搭載されていますが、より拘りたくなるのがマイクプリアンプとよばれるアウトボードです。


マイクというのは非常に出力が低いのでマイクプリアンプを通さないと使える音量まで音が上がってきません。

そこでマイクプリが必要になるのですが、先にも書いたとおり最近のインターフェースにマイクプリが標準搭載されているのが一般的です。


マイクにはダイナミックマイクや、マイク用電源を必要とするコンデンサーマイクがあります。

ダイナミックマイクは通常のプリアンプがあれば大丈夫ですが、後者のコンデンサーマイクはマイク用の48v電源(ファンタム)の供給が必要です。


コンデンサーマイクを使う場合は、このファンタム電源をONにしてマイクに電力を供給することで使えるようになります。


そしてどちらもプリアンプによって音レベルの調整(ゲイン)をします。


このゲイン調整で音が割れない(ピークレベルが0を超えない。または-6dBくらいに収まるように調整します。)値をを探りながら調整します。


と、ここまではインターフェースに直接マイクを接続する方法となります。


■外付けマイクプリ(アウトボード)

最近はちょっと拘りたい方はインターフェースのマイクプリを使わず、外付けのマイクプリを用意するなんて事があります。


マイクプリに限らず、コンプやEQなどのエフェクター系もアウトボードにすると、より音楽追求が深まってくるのではないでしょうか。


さて、外付けマイクプリの接続ですが、意外と間違った接続をしている場合があります。


説明書にもマイクプリとインターフェースの接続の方法までは細かくは書いてありません。

インターフェースのイラストと、マイクプリアンプのイラストがあって、ケーブルが繋がっている図がある程度なんて場合もあります。


そこで間違えた接続してしまう場合があるようです。


マイク端子にはフォン端子とXLR(キャノン)端子の2種類があります。


ダイナミックの場合、フォンでもキャノンでもどちらでも問題ありませんが、コンデンサーの場合は先ほど書いたマイク電力が必要になるので、キャノンと呼ばれる3ピン端子のケーブルで接続する必要があります。


インターフェースのマイクプリを使うならば、マイクとインターフェースを両側キャノン端子のケーブルを使用すればいいのです。


ですが、外付けマイクプリの場合、マイクと外付けマイクプリの接続はキャノンになるのですが、マイクプリからインターフェース間はフォンケーブルで接続する事が必要がある場合があります。

(もしくはマイク側がキャノン、インターフェース側がフォンの「キャノン-フォン端」ケーブルを用意する必要があります)


そして次に重要なのがインターフェース側の接続端子です。


先ほども書いたとおり、マイクは出力が低いのでマイクプリを通さないと使えないと書いたのですが、逆にラインはマイク出力ほど低くはないのです。

外付けマイクプリの出力はマイク出力じゃなく「ライン出力」となっています。


EQやコンプ等と考え方は同じで、アウトボード系の出力は基本ライン出力になります。

これが例えば単なるファンタム電源を送るための電力BOXだと話は別ですが、アウトボードはライン出力。受けのインターフェース側もライン入力となるのです。


これを守らないと外付けマイクの場合、出力をマイク端子に接続すると外付けマイクプリ→インターフェースマイクプリと2つのマイクプリを通ってしまう事になります。


これがマイクの故障になる事はあまり無いのですが、音としてはかなり違いが出てきます。


なんでもそうですが、なるべく接続物は少ないほうが音の劣化は少なくなります。

ましてやパワーを送る物が2つ通るのは音質がかなり変わってしまいます。


ということで、外付けマイクプリを使う際は必ずインターフェース側はライン入力で受けましょう。

ご使用のインターフェースにもよりますが、同じ端子でも切り替えができるもの(キャノンとフォンのコンボ端子で、かつマイクとライン入力の切り替えスイッチが搭載されているもの)と、マイクとラインはそれぞれ専用の端子に接続するインターフェースがあります。


切り替えできるキャノン端子の場合は、ラインに切り替えをすれば良い訳ですが、たまにコンボ端子でも「マイクとDI」となっている場合があります。

そんなインターフェースの場合は背面にライン専用の入力端子があったら、ライン専用端子に接続しましょう。


そして次に重要なのが、外付けマイクプリを使う場合はインターフェース側のゲインは「0」にしましょう。

ゲイン調整は外付けマイクプリで行うため、インターフェース側では行う必要がありませんのでゲイン値を0にしましょう。


純粋なライン入力であればゲイン調整はないのですが、マイク端子とラインが共通の場合はゲインの部分も注意しておきましょう。



心配な場合はプリアンプ、インターフェースの設定はまったく同じにして、「キャノンーキャノン」ケーブルで接続した時と、「キャノンーフォン」で接続した時の違いを試してみるといいでしょう。


もし違いがなければよいのですが、音に違いがある。たとえば「キャノンーキャノン」の接続時の方が音量が大きい。なんて場合は確実にマイクプリの2重


がけになっているということになります。


また、コンデンサーマイクに電力を供給する場合も、外付けマイクプリを使用する際は、インターフェースからではなく「マイクプリ」からファンタム電源を供給しましょう。



■おさらい


外付けマイクプリを使用する場合は、インターフェース側はライン入力すること。


外付けマイクプリを使用する場合は、インターフェース側のゲインは0にすること。


外付けマイクプリを使用してコンデンサーマイクを接続する場合、ファンタム電源は外付けマイクプリから供給すること。



以上となりますが、外付けマイクプリの接続方法って説明書には書いてないので、マイク端子に接続してしまう方がおられるようなので気をつけて見ておきましょう。








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