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jory70

パナソニックの4Kハンディーカメラで256GBのSDカードを使う方法

更新日:2022年1月13日

明けましておめでとう御座います。

今年も宜しくお願い致します。


またもや前の投稿からだいぶ間が空いてしまいました。すみません!


今年1発目の投稿はSDカードのお話です。


この記事を書くに至り、実は最近までこんな問題に直面するとは思いもしませんでした。

パナソニックの4Kハンディーカメラは3台(WX970、VX980)ほど所有しているのですが、使用しているSDカードの容量は64GBと128GBでした。



今現在のパナソニック製4Kハンディーカメラは上位機種を除くと4K30P撮影が可能となっています。

最上位クラスのX1500以上のモデルは4K60Pまで対応しています。


4K30Pでの撮影では、64GBで約1時間半。128GBで約3時間15分の記録が出来ます。

128GBもあれば大体の撮影は収まるのですが、3時間を越える撮影の可能性も出てきたので256GBを導入することにしました。


実はその前にGopro用にmicorSDで256GBのカードを所有していました。

そのカードを臨時に標準SDカードアダプターに差込み、パナソニックのハンディーカメラで使用してみることにしました。


普段パナソニック機で使用しているカードはSandiskのExtreme SDXC UHS-1で書き込みスピードは最大70MB/sで書込みができます。

これはサンディスクの公式ページからのスペック内容となっております。

カードに書かれている150MB/sは読み取り速度となっています。


標準カードアダプターに刺したmicroSDはSandiskのmicroSDXC UHS-1となっています。

書き込みスピードは同じく最大70MB/sとなっています。


ここで最大とありますが、実はサンディスクは同じシリーズでも容量によって書き込みスピードが変化します。

標準タイプのカードでは256GBで70MB/sとなるのですが、128GB未満の場合は60MB/sとなります。


このことから、今回使用したmicorSDは256GBでしたのでmicro規格ではありますが、いつも使っている128GBよりも10MB/s早いスペックとなっています。

となるので私は何の疑いもなく、逆に速度的に有利でしたのでトラブルの元になるなんてこれっぽっも想像しておりませんでした。


しかもGoproでも4K30Pで最大の容量まで使用できていた事も疑いもなく使用した経緯でありました。


■256GBでの撮影

実際にカードをパナソニック機に入れると収録時間が約7時間30と出ました。

数分撮影して特に異変はなんかったので、そのままカメラ側でフォーマットをかけて使用したところです。


カードのエラーにより記録が停止。

電源を再起動させないとカメラが継続使用不可能な状態となりました。


電源を再投入させるとカードの処理がはじまり、終わると通常の撮影モードになりました。


そしてカードの中のデーターはというと。。。残念ながら再生不可能となっていました。

容量をみると約3.8GBあたりでエラー終了となっていました。


カメラで見てもパソコンから見ても再生不良のデーターが残っていました。


実は、今回のエラーが出た時の使用環境は純正の3時間バッテリーに加え、USBモバイルバッテリーも同時に接続していました。

今まで100Vのコンセントから電力を確保する環境でしか使用していなかったのですが、コンセント使用が難しい場所でもあり2つのバッテリーでの対応をしました。


ということでモバイルバッテリーによる電圧低下や相性の問題かと思ったのです。

もしくは熱暴走?熱暴走するには10分は早すぎるかなぁとも思ったりもしたのですが。


■実験1

まずはモバイルバッテリーの疑いです。

純正のカメラバッテリーのみで記録させると、なんとエラーで止まりました。


となるとモバイルバッテリーではないと。


そうなると疑いはSDカードです。

普段使用している同じメーカーで、しかも今回使用したカードの方が10MB/sも早く書き込める。

そうなるとmiciroである事が問題ではないかと。


カードアダプターとの相性が悪いのか、そもそもmicoroSDを使うことがNGなのか。

ともあれカードが悪いと分かったので、カメラ本体やバッテリーの異常ではなかったことが検証されました。



カメラ本体ではない為の検証として、同じ標準シリーズの64GBと128GBをモバイルバッテリー接続環境でテストしたところ、

どちらも最後まで書込みが完了していました。

そのことから疑いはmicroSDの256GBカードなんだとなったわけです。


■実験2

そうなると次にできるのは標準タイプの256GBカードをテストするしかありません。

ちょうど安いお店があったので(Sandiskは偽物もあるので良識あるお店での購入品です)256GBを2枚購入してみました。



そして同じモデルのカメラにそれぞれ投入して実験スタートです。


結果は。。。どちらも同じSDカードエラーとなり止まったのです。


もうゾッとしました。

カードがいけないのか、もしかして本体がいけないのか。


同じカードエラーでの公式ページをみると、同じ現象が起き続ける場合カメラの故障が考えられますと。。。


しかも2台とも同じエラーで、もしかして2台とも同じ年数経過はしているので故障してしまったのかと青ざめました。

しかしです。調べてみると同シリーズのビデオカメラで同じ悩みの投稿が見つかったのです。


録画開始をしてある程度の時間でエラーが発生すると。

そのある時間とは4GBの壁です。


現行品のパナソニックビデオカメラは1つの録画で1ファイル生成されるようになっていますが、3年くらい前のカメラの場合、

約4GB(正確には3.97GB)でファイルが生成されるようになっています。

時間に換算すると4K30P記録で約10分となります。


確かに私の手元にある2台とも10分を超えた直後にエラーが発動していました。

一番最初に起きたmicorSDは3.8GBくらいでしたので、かなり近い容量です。

次のファイル生成時にエラーを吐き出し、しかもエラーの生成ファイルはたとえ3.8GB記録されていても壊れて1秒とも再生ができなくなっています。


■解決編(解説)

このエラー投稿は、エラー投稿されたご本人が解決に至っていました。

エラー内容も同一で256GBのメモリーカードで起きている。メーカーは違いますが2枚の256GBで起きている。

まさにほぼ同じ内容となっていました。


この方の解決作が「フォーマット方法」です。

通常SDカードのフォーマットはカメラ本体で行うのが一般常識です。

カメラの形式に一番あったフォーマットがされるため、カードを新調したり、カードの中身を消す場合に必要なフォーマット作業。


ここがエラーになる問題点だったわけです。



■解決編(作業)

カメラではなくPCでフォーマットをかける。これが解決策なのです。

しかもです、その際にフォーマット項目にある「アロケーション ユニット サイズ」を調整するとあります。


このアロケーションユニットサイズが肝になります。


128GBまでのアロケーションユニットサイズは128キロバイトとなっています。

ですが256GBのアロケーションユニットサイズは256キロバイトとなっているのです。


これをフォーマット時に128キロバイトに設定してフォーマットをかける。

これだけです。



恐る恐るカメラにセットして記録してみると。。。なんと6時間~6時間半の連続書込みが完了したのです。

しかも標準アダプターに入れたmicroSDの256Gも同様な連続書込みが完了しました。

(◎後ほど256GBのカードの個別情報についてお知らせがあります)


書込みスピードによるSDカードの問題でもなく、microSDだからとうい問題でもなく「アロケーションユニットサイズ」の設定値に問題があったわけです。


しかも、このアロケーションサイズはカメラ本体でフォーマットを行うと256GBのカードは256キロバイトのアロケーションでフォーマットされてしまうのです。


★つまり256GB以上のカードはカメラ内でのフォーマットは厳禁!!ということです。


必ずPCで128キロバイトのアロケーションサイズでフォーマットをかける必要があるという事です。


一度128キロバイトに設定しておくと、次回PCでフォーマットの際はアロケーションの数値は128キロバイトのままになっているので、

変更することなくフォーマットの開始ボタンを押せばよいだけです。


ということなのでPCを持ち歩かない場合は、使用予定のカードはあらかじめPCでフォーマットしておく事が重要となります。


■最初はカメラでフォーマット

PCでフォーマットとありますが、一番最初はカメラでフォーマットしましょう。

その後にPCでアロケーションを128キロバイトにしてフォーマットをかけると、カメラで使用できる状態のカードが出来上がります。



PCでのフォーマット方法は、ドライブ項目からSDカードを右クリックして出てくるプルダウンリストから「フォーマット」を選択

フォーマットウインドが出てくるので、その中のアロケーションユニットサイズ項目を128キロバイトに設定。

開始ボタンでフォーマットをかける。


という流れになります。


■アロケーション ユニット サイズとは?

さて、このアロケーションユニットサイズってなんだろうと思いますよね。

私はパソコンからフォーマットをかけることはあまりありません。

凄い昔はフロッピーディスクをフォーマットして使うのは常識でしたが、USBメモリにせよ、SDカードにせよ、近年の媒体はあらかじめフォーマット

されているので直ぐに使える状態で販売されています。


ハードディスクやSSDに限っては使うハードによってフォーマットをかける必要もあるのですが、管理モードからかけているので、また違った印象があります。


今回はドライブを直接右クリックして行うフォーマットなのでフォーマット作業は容易です。


話は戻りまして、このアロケーションユニットサイズとは、ファイルを格納する箱のサイズです。

ユニットサイズが大きいほど大きな箱になり、小さくすればするほど小さな箱となるのです。


この箱が大きいと1つの箱に沢山のデーターが入りますので読込みが早くなりますが、入りきらなくても1つでも箱に入ると大きな箱のくくり分

容量が確保されてしまうので、メモリの容量をうまく使用する事ができなくなるそうです。


なので、本当はメディアの容量に合わせて、このユニットサイズを調整するのが良いともあります。


これがパナソニックのビデオカメラの場合、ユニットのサイズとカメラ本体とのバランスが比例してないから起きる現象となるようです。


■なぜカメラでフォーマットをすると256バイトになるのか

これが最大の謎にもなるのですが、謎でもなんでもなく、単純にパナソニックのビデオカメラは現行品も含め(2022年初旬)

推奨している最大メディア容量が128GBとなっているからです。


256GBに関しては考えられていません。

というより使用しているカメラの販売時期は2016年。その頃は128GBのSDカードですら高額でしたし、256GBのSDカードがあまり存在しなかったのかもしれません。

なにせ本体内蔵のメモリが64GBでしたし、追加分のカードとしても64GBが主流で128GBでさえちょっとした投資な金額だったのかもしれません。


理論上128GBのメディアが使える機器は最大2TBまでは使用できるなんて話もあるのですが、今回に至ってはアロケーションユニットサイズが合わない

と128GBを超えるカードは使えないという結果となるのでした。


今の世の中512GBや1TBのSDカードもあるのですから。しかもですよ、SDカードって当初の規格はパナソニックと東芝が発足したカード規格なんですから、もっと柔軟に対応してほしいところですよね。


ですが、これで私の青ざめた顔色も元通りになりました。


最初はmicroSD規格との相性だとばかり思っていたので、標準カードでも同じエラーを吐き出した時は悪夢か!と思った次第です。


■追加情報

◎今回使用した256GBのカードについての追記情報があります。

今回使用したカードはSanDisk Exterme(通常SDサイズ)とmicroSDXC UHS-1になります。

どちらも最大書込み速度は70MB/sとなっていますが、4K30Pでの記録時間は最大で7時間半の収録ができることになっています。


ですが連続書込みしていると6時間~6時半ぐらいで録画がストップしてしまいました。

警告表示としてカードの書込み速度低下に関する警告で、このまま使用すると録画が停止するおそれがあります。といった内容が表示されました。


そのまま録画が続けられますが、結果として最大の7時間半の連続書込みはできなかったです。

再び録画を開始はできるのですが、時間はまちまちですが10分とか、はやければ10以内で再び録画が停止します。

そんな感じでちまちま録画ボタンを再開すれば最大の7時間半までの書込みはできるのですが、実用的ではありません。


といった感じなので、最大7時間半とれる256GBではありますが、実用連続撮影時間は

6~6時間半と思っておいた方が良いでしょう。


最初の警告からの停止時間は同じカードでもまちまちで1時間前に止まる場合もあれば、残り40分まで録画できる場合もあります。

その辺りが微妙に変化してくるので、6時間ないし6時間半で連続撮影はストップさせておく事が無難であると思いました。


SDカードはお尻に行くほど書込み速度が低下していくものなのでしょうか^^;

これもまた今回勉強になりました。


同じシリーズでもカード容量が多いタイプの方が書き込み速度が速い表記があるので、てっきり速度的な問題はないかと思ったのですが、また違った低下理由があるのかもしれませんね。


■ファームウェア

本来はファームウェアで対応すべき項目。アロケーションを128キロでフォーマットされるようにしたり、256キロバイトでも問題なく使用できるように

ちゃちゃっと改良してくれればいいだけの話なのですが、そこが最大の謎です。


上位機種になるとファームウェアの改良はされているみたいので、それ以下のカメラは新しく買い替えてくださいといった事なのでしょう。。


新しいカメラは手持ちにないので、現在は256キロバイトのアロケーションにも対応しているのか、はたまた128キロバイトでフォーマットされるのかが分かりませんが、少なからず現行品のカメラではそういったトラブルが書き込まれていないので対応はしているんだろうと思います。


しかもですよ、説明書にはこういったエラーが続出する場合はカメラの故障の可能性があるので修理に出すような内容が書かれているので、人によってはいきなり修理に出してしまう方もおられるかもしれません。


ですが、メーカーとしては128GBまでのカードしか推奨していないので、症状現れずで手元に帰ってきてしまうのでしょう。。。


もし同じようなトラブルで悩まれている方の参考になれば幸いです。





















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